妊娠を望んでいないのに、ついつい避妊しないでセックスをしてしまったり、コンドームが破れてしまった場合、緊急避妊という方法があることを知っていますか?(セックスの後でも避妊が可能であることから、アフターピルとも呼ばれます)
理屈は結構昔から知られていましたが、実際に薬が日本で処方されることになったのはここ数年のことです。現在、緊急避妊ピルとして処方されている薬は、「ノルレボ」という専用の薬ですが、この薬、クリニックで処方されると保険が効かない上に薬自体が非常に高価で、15,000円前後します。
そこで、本記事では、まだまだ認知度が低いと思われる緊急避妊ピルを個人輸入により割安に購入する方法、具体的な使用方法と効果、副作用について、専門医が詳しく解説します。
目次
望まない妊娠を防ぐために非常に有効な緊急避妊ピル薬(アフターピル)の効果と入手方法、使用方法、副作用について解説します
緊急避妊薬(モーニングアフターピル)について
妊娠の成立とは?
女性は通常、月に1回「排卵」をします。性交(セックス)をして、男性側の精子が女性側の卵子とタイミングよく「受精」して、そこから子宮内に「着床」すると、妊娠が成立します。
(加藤レディスクリニックホームページより 一部改変)
緊急避妊薬(アフターピル)とは?
緊急避妊薬(アフターピル)は、比較的高濃度の女性ホルモン(プロゲステロン)を含有しており、上図の「排卵」を抑制したり、遅らせる効果と「着床」を防ぐ効果があるとされています。結果として、妊娠を避けられるという仕組みです。
2019年8月現在、日本で緊急避妊を効能効果とする医薬品として唯一承認されている
内服するタイミングが早ければ早いほど効果的であると言われてい
この、ノルレボ錠は、保険適応外であるため、普通にクリニックを受診してもらうと、自己負担額は1万3千~
緊急避妊薬を手に入れるには?
このページをご覧になっている方は、避妊に失敗したばかりで焦っている方もいると思いますが、緊急避妊薬は市販されていないため、すぐに手に入れるには現状クリニックを受診するしかありません。
ノルレボ錠は、性交渉後72時間以内に内服しなければなりません。連休中などでクリニックが休診中の場合、時間内に内服できない可能性があります。本来は市販化などですぐ購入できるようにすべきと考えますが、現状の日本では医師の処方箋なく緊急避妊薬の購入はできないのです。
女性は避妊について、受け身になりがちで、弱い立場にあります。自分の体を自分で守ることにもなりますし、事が起こってから準備するのではなく、緊急避妊薬はあらかじめ購入して用意しておくことをおすすめします。
緊急避妊薬(アフターピル)を安く入手する方法(個人輸入)
さて、普通にクリニックで処方されると1万円以上する緊急避妊ピルですが、なんと個人輸入するとその1/10以下で購入可能です。
現時点で最も安価な緊急避妊ピルは下記のマドンナです(名前はちょっとアレですが、製品は確かなようです)。10箱ではなんと1箱あたり326円です!
ノルレボジェネリック(マドンナ) 732円/1箱 3,226円/10箱!
Madonna(マドンナ)は、緊急避妊剤です。ノルレボ錠と同じ有効成分のレボノルゲストレルを含有しています(専門機関の成分鑑定を受けております)。
Madonna(マドンナ)に含有されている有効成分のレボノルゲストレルは、黄体ホルモンです。一時的に黄体ホルモンの体内濃度を上昇させることにより排卵を抑制し、また子宮内膜の増殖を抑えることで受精卵の着床を防いだり、子宮内に精子を入りにくくすることにより、性交後に緊急に妊娠を防ぎます。
(オオサカ堂ホームページより 一部改変)
最近では、性交後120時間(5日)以内であれば、妊娠を防げるという下記のピルも販売されています。
エラ(Ella)30mg 3,002円/1箱 7,589円/3箱
エラは、緊急避妊薬です。有効成分のウリプリスタール酢酸エステルを含有しています。
エラに含有されている有効成分のウリプリスタール酢酸エステルは、プロゲステロン受容体に作用することで、排卵の抑制(遅延)、子宮内膜の変化により優れた避妊効果を発揮します。性交渉後72時間以内に服用が必要な従来の緊急避妊法とは異なり、120時間以内の服用でよいのが特徴です。
(オオサカ堂ホームページより 一部改変)
※個人輸入の場合、一般に申込みから到着まで最速で一週間程度はかかります。避妊失敗後に上記から申し込んでも間に合いませんので、御理解の上、ご注文ください。
緊急避妊薬の具体的な使用方法
使用方法は非常に簡単です。ノルレボジェネリック(マドンナ)であれば、性交後72時間以内に1箱(2錠)を内服するだけです。これだけで、避妊の効果があります。
ただし、繰り返しますが、性交後からの経過時間が短いほど避妊の効果が高く、72時間をすぎるとほぼ効果がなくなりますので時間については十分にご注意の上、ご利用ください。
服用した後は、次の生理が来るまで経過観察となります。緊急避妊薬の服用で排卵が遅れることもあるため、妊娠していないことが確認できるまではセックスを控えてください。一回の月経周期内に複数回使用した場合の避妊効果については、確認されていませんので、避妊効果を期待する場合には1回のみの使用にしてください。
緊急避妊薬は、あくまでも緊急的な手段として用いられる内服薬で
なお、万一、
万が一、緊急避妊ピルを内服したにも関わらず、月経が予定より7日以上遅れる、あるいは通常の月経より量が少ないなどの場合には、妊娠の可能性について医療機関を受診して確認してください。
緊急避妊薬の副作用について
産婦人科ガイドライン(2017)によると、578例中46例(7.96%)に副作用が認められ、その半分以上が吐気や胃腸症状とされています。
ノルレボはホルモン量もそれほど高用量ではないので、1度のみの内服であれば、副作用はほとんどありません。吐き気を訴える方が時々いますが、ある程度時間が経過すると治ることがほとんどです。 長期的な副作用もありません。
なお、月経が多少ずれたり、少量の不正出血が見られる場合もありますが、不正出血も少量であれば、薬の作用ですので心配はありません。
ただし、コンドームを使用していない性交渉は、性感染
授乳中の内服も問題ありませんが、母乳にホルモンが移行するので、内服後、24時間は授乳を避けたほうがいいとされています。
緊急避妊薬(アフターピル)の入手方法、使用方法、副作用まとめ
- 緊急避妊薬(ピル)は、正しい服用方法(避妊失敗から72時間以内の内服)で、妊娠を高確率で予防します。
- 緊急避妊薬は市販されていないため、緊急で必要な場合には、クリニックを受診して処方してもらう必要がありますが、非常に高価です。
- ノルレボジェネリック(マドンナ)は個人輸入で安く購入可能です。あらかじめ入手しておくことをおすすめします。
- 継続した避妊には、低用量ピルをおすすめします。
緊急避妊薬は、あくまでも緊急的な手段として用いられる内服薬で
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